「ぽんちんぱん」の基本情報

著者柿木原 政広 作
サイズ20x19cm
ページ数20ページ
初版2014年04月05日
定価800円+税
ISBN978-4-8340-8092-6
出版社福音館書店
対象年齢0歳、1歳、2歳
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あらすじ
えほんの情報

 

「ぽんちんぱん」のおすすめポイント

タイトルの「ぽんちんぱん」という不思議なリズムを繰り返しながら、いろいろな種類のパンを最初のページではそのままの状態で、次のページではでちぎったり、穴をあけたりすることで、顔のように見える状態で写真が掲載されるというビフォーアフターが続きます。

この不思議なリズムは、読み手によって自由な抑揚をつけて読むことができ、こどもはまず音の響きのおもしろさを楽しむことができます。

写真は白の背景に、シンプルにパンのみが写されたものが掲載され、パンが顔になる前と後がすっきりと対比されています。

登場するパンは、「しょくぱん」、「ロールパン」、「ドーナツ」、「フランスパン」、「あんぱん」の5種類です。「ドーナツ」がパンなのかは、こどもには関係ありませんので、深く考える必要はないでしょう。(笑)

いずれのパンも、「ぽんちんぱん」と「ちぎちぎぱっぱ」のリズムと相まって、可愛らしい顔をしたキャラクターに見えてきます。(笑)

特に最後にでてくる「あんぱん」の顔は、最も有名な「あんぱん」の某ヒーローキャラクターとはまったく違う顔立ちですが、何とも言えない良い表情をしています。

また、名前が「パン」とカタカナ表記であることが理由かはわかりませんが、「ロールパン」と「フランスパン」のページでは、「ぽんちんパン」というように「パン」の箇所がカタカナ表記になっています。(その他のページでは、「ぱん」とひらがな表記です。)

このあたりは、子供が成長していく過程で読み返した際に気づいて、疑問に思ってくれるとおもしろいですね。

表記についてで言いますと、文字の表記では「ぽ」のところにだけ、丸で囲んであります。
是非アクセントや抑揚を工夫しながら、読み聞かせを楽しんでてみてはいかがでしょうか。

ご家庭ごとの読み方のリズムの違いを比べてみると、おもしろいかもしれませんね。(笑)